債務整理と総量規制の関係について説明してみます。総量規制というのは、個人の借り入れ総額が、原則として年収等の三分の一までに制限されることです。この場合、最も影響を受けやすいのがパートで働いている女性や、家庭の主婦なのです。なぜならパートの収入というのは限度があります。その三分の一しか借りられないとなると、緊急の場合などに大変困るわけです。また家事専業の主婦などは収入そのものがないので、借り入れ自体できないのです。
債務整理と総量規制のもう一つの問題点として、内緒で借金をしていた主婦が夫にそれがバレてしまうということがあります。なぜなら、それまで借金でやりくりしていた主婦は、総量規制のせいで急に借金ができなくなると、それまでの返済も滞ってしまい、にっちもさっちもいかない状態になってしまうからです。そうなれば夫の知るところとなるでしょう。業界の調査によると、借金をしている専業主婦は150万人いるそうで、そのうち夫に内緒にしているのは60万人もいるそうです。
このように債務整理と総量規制の問題は、主婦たちに大きな影響を及ぼすことがわかっているのです。実際に大手の消費者金融では収入のない主婦への貸し付けはやめているのです。そうなると借りる場所を失った人たちはどうなるかというと、結局ヤミ金融へ走らざるを得なくなる危険があるのです。ヤミ金融へ走れば、破滅が待っています。それをわかっていても利用せざるを得ない人たちが増えるので、総量規制が本当に消費者のための政策なのか疑問視されているわけです。